渾崙呑棗(こんろんどんそう)
人からの教えの意味を考えずに、ただ受け入れるだけでは本当に理解することはできないということのたとえ。
「渾崙」は丸ごとという意味。
「呑棗」はナツメの実を噛まずに飲み込むこと。
丸呑みしても実の味は分かりませんからね。
教えをただ受け身で聞くのではなく、それを通して根底では何を伝えたかったのか、どうすべきなのかを咀嚼する。つまり自分で考えて実行することが大切だということでしょう。
「渾」①水がわき出て盛んに流れるさま。 ②まじる。にごる。 ③すべて。まったく。 ④す(統)べる。
ここでは③の意味でしょう。
「崙」 山の名「崑崙(こんろん)」に用いる字。
「呑」 呑む。
「棗」 ①なつめ。クロウメモドキ科の落葉小高木。 ②なつめの実に似た茶器。
ちなみに「なつめやし」は「棗椰子」と書きます。
参考文献
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)
『四字熟語辞典オンライン』>渾崙呑棗