釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

漢検一級勉強録 その278「先蹤」

先蹤(せんしょう) 先人の行った事業の跡。先例。 ≒前蹤 「蹤」 ①あと。あしあと。人の行いのあと。 「蹤跡 ショウセキ」 ②したがう。 「追蹤 ツイショウ」 ≒従 ③ゆくえ。

漢検一級勉強録 その277「嗟来の食」

嗟来の食(サライのシ) 無礼な態度で与えられる食物のこと。 【出典】礼記 「嗟」 ①ああ。悲しんだり感嘆したりしたときに出す声。 ②なげく。 「嗟歎 サタン」 「怨嗟 エンサ」 「嗟」はここでは発語の助字。 「嗟来の食」で「さあ、来てくらえ」の意。

漢検一級勉強録 その276「貲布」

貲布・細布(さいみ) 織り目の粗い麻布。蚊帳・穀物袋などに用いる。 「貲」 ①たから。財産。 「貲財 シザイ」 「貲産 シサン」 ≒資 ②あがなう。金品を出してつぐないをする。

漢検一級勉強録 その275「妖孼」

妖孼(ようげつ) あやしい災い。また、災いをもたらす不気味な前兆。 「妖」 ①あやしい。あやしげな。また、もののけ。 「妖怪」「妖術」 ②なまめかしい。あでやか。 「妖艶」 「妖姫」 ③わざわい。 ここでは③ 「孼」 ①ひこばえ。切株から出た芽。 「孼牙」 ≒櫱 ②わきばら。…

漢検一級勉強録 その274「闃寂」

闃寂(げきせき) ひっそりと静かでさびしいさま。 ≒静寂 「闃」 しずか。人けがない。ひっそりとした。 「闃然」 「幽闃」

漢検一級勉強録 その273「宸襟」

宸襟(しんきん) 天子の心。 ≒宸衷(しんちゅう)・宸念 「宸」 ①のき(軒)。 「宸宇」 ②天子のすまい。また、天子に関することがらに添える語。 「宸翰 シンカン」 ここでは② 「襟」 ①衣服のえり。 「開襟」 ≒衿 ②むね。心の中。 「襟懐 キンカイ」 ここでは②

漢検一級勉強録 その272「肆廛」

肆廛・肆店(してん) 店。店舗。商店。 「肆」 ①ほしいまま。 「肆意 シイ」「放肆 ホウシ」 ≒恣 ②つらねる。 ③みせ。品物をならべて売る店。 「書肆 ショシ」 ④数字の「四」の代用字。 ここでは③ 「廛」 ①やしき。 「廛宅 テンタク」 ②みせ。店舗。 「廛肆 テンシ」 ≒店 ここ…

漢検一級勉強録 その271「聊頼」

聊頼(りょうらい) 安心してたよりにすること。 「聊」 ①いささか。すこし。また、かりそめに。 「聊爾 リョウジ」 ②たよる。たのむ。 ③たのしむ。 「無聊」 「聊浪」 ④耳鳴り。 「聊啾 リョウシュウ」 ここでは②

漢検一級勉強録 その270「雑糅」

雑糅(ざつじゅう) 雑然と入りまじること。 「糅」 ①まじる。まじえる。 「粉糅 フンジュウ」 ②かて。量を増やすために混ぜ物をした飯。 「糅飯 かてめし」 ここでは① 玉石雑糅 ≒ 玉石混淆

漢検一級勉強録 その269「鰾膠」

鰾膠(にべ) ①ニベ科の魚の浮き袋を原料にした膠(にかわ)。粘着力が強い。 ②愛想。世辞。 ②は否定語を伴って用いる。 「鰾膠もしゃしゃりもない」「鰾膠もなく」 「鮸膠」とも書く。 「鰾」 ふえ。魚の腹にあるうきぶくろ。 「鮸」 にべ。ニベ科の海魚。

漢検一級勉強録 その268「贓品」

贓品(ぞうひん) 賄賂などの不正な手段で手に入れた品物。 ≒贓物(ぞうぶつ・ぞうもつ) 「贓」 ①不正な手段で金品を手に入れる。また、その金品。わいろ。 「贓罪」 ②かくす。盗んだ金品をかくす。 ≒蔵 ここでは①

漢検一級勉強録 その267「謫徙」

謫徙(たくし) 罪によって辺境の地に移されること。 「謫」 ①せめる。とがめる。 ②つみする。罪をきせて罰する。 ③とが(咎)。 ④ながす。罪により、官位を下げて遠方へ流す。 「謫所 タクショ」 「謫居 タッキョ」 「徙」 うつる。場所を変える。うつす。 「曲突徙薪」

漢検一級勉強録 その266「疇昔」

疇昔(ちゅうせき) ①昨日。 ②先日。昔。 「疇」 ①うね。耕地のうね。 ②はたけ。田畑。 「田疇」 ③たぐい。ともがら。 「範疇」 ≒儔 ④さきに。むかし。 ⑤むく(報)いる。 ⑥だれ(誰)。 ここでは④

漢検一級勉強録 その265「逬り」

逬(とばっち)り ①飛び散る水滴。しぶき。 ②そばにいたために、ふりかかる災い。巻き添え。 「とばし(り)」とも読む。 「逬」 ①ほとばしる。 「迸発 ホウハツ」「逬出 ヘイシュツ」 ②はしる。

漢検一級勉強録 その264「蓐瘡」

蓐瘡・褥瘡(じょくそう) 病気などで長く寝ているときにできる床ずれ。体の床にあたる部分にできる皮膚のただれ。 「蓐」≒「褥」 しとね。しきもの。ふとん。 「瘡」 ①かさ。くさ。はれもの。 ②きず。 ここでは②

漢検一級勉強録 その263「闖入」

闖入(ちんにゅう) 突然、無断で入りこんでくること。 「闖」 ①急に入り込む。 ②うかがう。ねらう。

漢検一級勉強録 その262「噎鬱」

噎鬱(えつうつ) 気がふさいで晴れないさま。 「噎」 ①むせぶ。むせる。 ≒咽 ②ふさがる。心配や悲しみのあまり胸がつまる。 ここでは②

漢検一級勉強録 その261「耆婆扁鵲」

耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく) 名医のたとえ。 【由来】 「耆婆」は古代インドの名医で、釈迦の弟子。 「扁鵲」は古代中国の名医であったことから。 「耆」 [キ]おいる。としより。おさ。 「耆宿」「耆徳」 [シ]たしなむ。 「耆欲」 「扁」 ①ふだ。 「扁額」 ②ひらたい。 「扁…

漢検一級勉強録 その260「隕泗」

隕泗(いんし) 涙を流すこと。 ≒隕涕(いんてい) 「隕」 ①おちる。おとす。 「隕石」 ≒殞 ②しぬ。殺す。 ≒殞 ③うしなう。 ここでは① 「泗」 ①中国の川の名。泗水。 ②はなじる。また、なみだ。 「涕泗 テイシ」 ここでは②

漢検一級勉強録 その259「泥犂」

泥犂・泥梨(ないり) 〔仏〕地獄。奈落。 梵語の音訳が由来。 「犂」 [リ・レイ]①すき。からすき。田畑を耕す農具の一種。 ②すく。たがやす。 ③まだらうし。 「犂牛 リギュウ」 ④くろい。うすぐろい。 「犂黒」 ⑤しみ。老人の皮膚に出る斑点。 [リュウ]おそれお…

漢検一級勉強録 その258「笨伯」

笨伯(ほんぱく) ①肥大な人につけたあだな。 ②転じて、不器用な男。のろま。 「笨」 ①竹の幹の内側の白くうすい皮。 ②あらい。そまつな。 ≒粗 ③おろかな。つたない。 ≒拙 「粗笨」 「伯」 (音読み「ハ」)はたがしら。諸侯の盟主。 ≒覇 (音読み「ハク」)①おじ。おば。父…

漢検一級勉強録 その257「懋戒」

懋戒(ぼうかい) つとめて身をつつしむこと。 「懋」 ①つとめる ②さかん 「懋勲 ボウクン」 「懋績 ボウセキ」 ここでは① 「戒」 つつしむ、注意する

漢検一級勉強録 その256「憑拠」

憑拠(ひょうきょ) 証明のよりどころとすること。根拠。 「憑」 ≒馮 ①よる。かかる。よりかかる。 ≒凭 ②つく。たのむ。とりつく。 「憑依」 ③かちわたる。川を徒歩で歩く。 「憑河 ヒョウガ」 ここでは①

漢検一級勉強録 その255「遒勁」

遒勁(しゅうけい) 絵画や文章を書くときの筆の運びが力強いこと。 「遒」 ①せまる。近づく。 ②つよい。ちからづよい。 ③りっぱである。 「遒逸」 「遒麗」 「勁」 つよい。 「疾風勁草」

漢検一級勉強録 その254「賚予」

賚予(らいよ) 物をたまうこと。あたえること。 「賚」 たまう。たまわる。また、たまもの。 「賚賜 ライシ」 予 ≒ 与

漢検一級勉強録 その253「鐫黜」

鐫黜(せんちゅつ) 官吏が官位を下げられること。 ≒鐫級(せんきゅう) 「鐫」 ①のみ。穴をあける工具。 ②ほる。える。うがつ。 「鐫刻 センコク」 ≒穿 ③引き下げる。しりぞける。 ④いましめる。 ここでは③ 「黜」 しりぞける。おとす。官位を下げる。 「黜陟 チュッチ…

漢検一級勉強録 その252「糜粥」

糜粥(びしゅく) かゆ。 「糜」 ①かゆ。濃いかゆ。 ②ただれる。 「糜爛 ビラン」 ③ほろぼす。ほろびる。 「糜滅 ビメツ」 ④ついやす。むだにする。 「糜費 ビヒ」 ここでは①

漢検一級勉強録 その251「蕭敷艾栄」

蕭敷艾栄(しょうふがいえい) よもぎが繁茂するように、つまらぬ人間となること。 「蕭」≒「艾」 よもぎ ⇔蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ) 賢人や美人などの死。 「摧」 くだく、くじく

漢検一級勉強録 その250「優游涵泳」

優游涵泳(ゆうゆうかんえい) ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。 「優游」 ゆったりしてこせつかないこと。 游 およぐ、あそぶ 「涵泳」 水にひたり泳ぐ→ゆっくりひたり味わう 涵 ひたす、うるおす、いれる 「涵養 カンヨウ」 徐々に育てていく…

漢検一級勉強録 その249「布韈青鞋」

布韈青鞋(ふべつせいあい) 旅行のときの服装のこと。 「韈」 たび(足袋)、くつした 「青鞋」 わらじ 鞋 くつ 「鞋底魚」 したびらめ