釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

漢検一級勉強録 その186「鈕釦」

鈕釦(ちゅうこう) ボタン。 「鈕」 ①つまみ。とって。器物の、手で持つところ。「印鈕」 ②ボタン。 ここでは② ≒ 「釦」 ①ボタン。 ②かざる。ちりばめる。 ここでは①

漢検一級勉強録 その185「煢煢」

煢煢(けいけい) 独りきりで頼るところのないさま。孤独なようす。 「煢」 ①ひとりもの。 「煢然」「煢独」 ②うれ(憂)える。

漢検一級勉強録 その184「翕如」

翕如(きゅうじょ) 声調や楽器の音律がよく合うさま。 「翕」 ①おこる。多くのものが、いっせいにおこる。 ②さかん。勢いがよい。 ③あつまる。あつめる。 「翕然」「翕合」 ④とじる。 「翕」は、鳥が羽を合わせて飛び立つようすを表す字。

漢検一級勉強録 その183「嬖臣」

嬖臣(へいしん) 主君に、特にかわいがられる臣下。気に入りの家来。 「嬖」 おきにいり。貴人にかわいがられている、身分の低い女性や家臣。

漢検一級勉強録 その182「喞喞」

喞喞(しょくしょく) ①機を織る小さい音。 ②虫・小鳥・ネズミなどが小さく鳴くさま。 ③嘆息の声。 「喞」 ①なく。すだく。虫が集まって鳴く。 ②かこつ。不平を言ってなげく。 ③そそぐ。水をそそぐ。 「喞筒 ポンプ」 ここでは①

漢検一級勉強録 その181「高牙大纛」

高牙大纛(こうがだいとう) 高い地位のしるしや、軍の本陣しるしのこと。 「高牙」「大纛」 ともに、軍の本陣に立てる旗。 「纛」 はたぼこ。先に旄牛(からうし)の尾やキジの羽などの飾りをつるしたはた。

漢検一級勉強録 その180「逡巡」

逡巡・逡遁(しゅんじゅん) 決断をためらって、ぐずぐずすること。しりごみすること。 ≒躊躇、遅疑(ちぎ) 「逡」 しりぞく。しさる。ためらう。

漢検一級勉強録 その179「膺懲」

膺懲(ようちょう) 外敵を征伐すること。討ちこらしめること。 「膺」 ①むね。 「服膺」 ②あてる。うける。ひきうける。 「膺受」 ③うつ。征伐する。 ここでは③

漢検一級勉強録 その178「怯懦」

怯懦(きょうだ) 臆病で意気地の無いこと。気が小さいこと。 =怯弱 ⇔剛毅 「怯」 おびえる。おじる。ひるむ。 「懦」 よわい。

漢検一級勉強録 その177「八荒」

八荒(はっこう) 国の八方の果て。国の隅々。全世界。天下。 類義語に「宇内 うだい」 「荒」 ここでは 辺境、国のはて の意味。

漢検一級勉強録 その176「鄙俗」

鄙俗(ひぞく) ①田舎びていること。また、そのさま。 ②品がなく低俗なこと。また、そのさま。 「卑俗」とも書く。 ⇔都雅 「鄙」 ヒ ①ひな。いなか。さと。 「辺鄙 へんぴ」 ②ひなびる。 ③いやしい。 「鄙語」「野鄙」 ④自分のことをいうときの謙称。 「鄙見」 ここでは②

漢検一級勉強録 その175「澆季末世」

澆季末世(ぎょうきまっせ) 人情や道徳意識が薄れてこの世の終わりとも感じられるほど、乱れた世の中。 澆季=末世 「澆」 ①そそぐ。水をかける。 「澆灌 ぎょうかん」 ②うすい。人情がうすい。 「澆薄」 ③かるがるしい。 「澆詭 ぎょうき」

漢検一級勉強録 その174「奠都」

奠都(てんと) みやこをある地に定めること。みやこを建設すること。 「奠」 ①まつる。神仏に酒食などを供える。 「奠茶」 ②そなえる。そなえもの。 「香奠」 ③さだめる。位置を決める。 ここでは③

漢検一級勉強録 その173「滔天」

滔天(とうてん) 水が、天に届くほど満ちあふれること。また、勢力の盛んなたとえ。 「滔」 ①はびこる。水が広がりあふれる。また、広く大きいさま。 ②うごく。うごかす。 ③あつまる。あつめる。

漢検一級勉強録 その172「瞰臨」

瞰臨(かんりん) 高い所から見下ろすこと。 ≒瞰下 「瞰」 みる。みおろす。ながめる。のぞむ。 「俯瞰」⇔「瞻仰」

漢検一級勉強録 その171「擱筆」

擱筆(かくひつ) 筆をおく。特に、文章を書き終えて筆を下におく。 ⇔起筆 「擱」 おく。さしおく。やめる。

漢検一級勉強録 その170「韜晦」

韜晦(とうかい) 才能・地位・形跡などをつつみ隠すこと。他人の目をくらまし、わからないようにすること。 ≒韜光晦迹(とうこうかいせき) ⇔披瀝(ひれき) 「韜」 ①弓や刀剣を入れるふくろ。ゆみぶくろ。 ②つつむ。つつみかくす。 ③ゆごて。弓を射るとき左のひじ…

漢検一級勉強録 その169「猖獗」

猖獗(しょうけつ) ①悪いものが激しい勢いではびこるさま。猛威を振るうこと。 ②激しくくつがえること。 類義語に「跋扈 ばっこ」。 「猖」 くるう。たけりくるう。 「猖狂」 「獗」 たける。くるう。

漢検一級勉強録 その168「檣楼」

檣楼(しょうろう) 艦船の帆柱の上部につけられたものみやぐら。 「檣」 ショウ ほばしら(帆柱)。 ≒艢 「檣頭」「船檣」 帆柱は、船の帆を張るための柱。マスト。

漢検一級勉強録 その167「諠擾」

諠擾(けんじょう) さわがしいこと。 ⇔静謐(せいひつ) 「諠」 ①かまびすしい。やかましい。≒喧 ②わすれる。 ここでは① 「擾」 ①みだす。みだれる。さわぐ。わずらわしい。 「騒擾」「擾乱」 ②なつける。ならす。 「擾化」「擾馴」 ⇔ 「謐」 しずか。やすらか。

漢検一級勉強録 その166「老獪」

老獪(ろうかい) 長い経験から世間慣れして、ずる賢いこと。 ⇔醇朴(じゅんぼく) 「獪」 わるがしこい。ずるい。

漢検一級勉強録 その165「蹼」

蹼(みずかき) 水鳥や両生類のてやあしの指の間にある、薄い膜状のもの。水をかいて泳ぐ。 「水搔き」とも書く。 「蹼」 ボク・ホク みずかき。

漢検一級勉強録 その164「賻賵」

賻賵(ふぼう) 死者の家に贈る家財や馬車。 「賻」 フ おくる。金品を贈って葬儀を助ける。また、そのおくりもの。 「賻儀」 「賵」は「賻」とほぼ同義だと思われますが、確認した限り漢検漢字辞典には掲載されておらず。

漢検一級勉強録 その163「懿親」

懿親(いしん) うるわしい親戚。近親。 「懿」 イ よい。うるわしい。特に、女性の徳をほめる語。 「懿績」「懿旨」

漢検一級勉強録 その162「吮疽の仁」

吮疽の仁(せんそのじん) 大将が部下の兵士を手厚くいたわること。 「吮」 ①すう。すいとる。 ②なめる。 ここでは① 「疽」 かさ。悪性のはれもの。 「吮疽」は、疽という悪性の腫れ物のうみを吸い出す意。 故事 中国、戦国時代、楚の呉起は、いつも部下と同じ衣服・…

漢検一級勉強録 その161「虧盈」

虧盈(きえい) 満ち欠け。 「虧」 かける。欠け落ちる。 ↕️ 「盈」 ①みちる。みたす。あふれる。 「盈満」 ②あまる。 「盈余」≒贏 ここでは①

漢検一級勉強録 その160「貽厥」

貽厥(いけつ) 子孫。 「貽」 ①のこす。伝えのこす。 「貽訓」 ②おくる。あたえる。 ここでは① 「厥」 ①まがる。まげる。ぬかずく。 「厥角」 ≒屈 ②その。それ。 ③中国北方の異民族の名「突厥」に使われる字。 なぜ、どういう意味で「厥」が使われるのかは分からず。

漢検一級勉強録 その159「雋髦」

雋髦(しゅんぼう) 衆にすぐれた立派な人。 「雋」 ①すぐれる。抜きん出ている。 「英雋」 ≒俊・儁 ②肥えたうまい肉。 ここでは② 「髦」 ①たれがみ。まゆのあたりまで垂らした子どもの前髪。さげがみ。「髦髫 ボウチョウ」 ②すぐれる。抜きん出る。すぐれた人。「髦士」…

漢検一級勉強録 その158「秉彝」

秉彝(へいい) 人が、天から与えられた正しい道を守ること。 「秉」 ①いねたば。ひとにぎりのイネの束。 ②とる。手に持つ。 「秉燭」 ③まもる。心にかたく守る。 「秉公」 ④え(柄)。転じて権勢。 「権秉」 ここでは③ 「彝」 ①宗廟に供える祭器。 「彜器」 ②つね。のり(法)…

漢検一級勉強録 その157「屯蹇」

屯蹇(ちゅんけん) 行き詰まってなやむ。 「蹇」 ①あしなえ。足が自由に動かないこと。なえぐ。 「蹇歩」 ②なやむ。苦しむ。 ③とどこおる。とどまる。とまる。 「蹇滞」 ④かたい。正直なさま。 「蹇諤 ケンガク」 ⑤おごる。おごりたかぶるさま。 ⑥かたくな。 ⑦まがる。…