釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

漢検一級勉強録 その156「擣碪」

擣碪(とうちん) きぬたをうつ。 「擣」≒搗 ①つく。うすでつく。 ②うつ。たたく。 ここでは② 「碪」(砧の異体字) きぬた。布地などをうつときに使う台。

漢検一級勉強録 その155「仄日」

仄日(そくじつ) 夕日。 ≒斜陽 「仄」 ①ほのか 「仄聞」 ②かたむく 「反仄」 ③かたわら ≒側 ④そばだつ 「傾仄」 ⑤いやしい ⑥漢字音の上声・去声・入声の総称 「仄韻」 ここでは②

漢検一級勉強録 その154「鐫録」

鐫録(せんろく) 心に深く刻んで記憶すること。 「鐫」 ①のみ。穴をあける工具。 ②ほる。える。 ≒穿 「鐫刻」 ③引き下げる。しりぞける。 「鐫黜 センチュツ」 ④いましめる。 ここでは②

漢検一級勉強録 その153「陋巷」

陋巷(ろうこう) せま苦しく、きたない街。 「陋」 ①せまい。場所・度量がせまい。 「陋屋」「陋居」 ②いやしい。品がない。悪い。 「陋習」「陋劣」 ここでは①

漢検一級勉強録 その152「輪奐一新」

輪奐一新(りんかんいっしん) 建築が新しくなり、壮大で美麗なことの形容。 「輪奐」 大きくかがやく。 「輪」 ここでは、 曲折して高大な の意。 「奐」 ①かえる。とりかえる。 ≒換 ②あきらか。ひかりかがやく。 ③おおきい。さかんなさま。 ここでは、②③の意。

漢検一級勉強録 その151「濫竽充数」

濫竽充数(らんうじゅうすう) 無能の者が才能のあるように見せかけること。 また、実力もないのに、分以上の位にいること。 由来:中国、戦国時代、笛の合奏を好んだ斉の宣王の楽人のなかに、笛の吹けない無官の者が紛れ込んで優遇されていたが、次の代の湣王…

漢検一級勉強録 その150「羊很狼貪」

羊很狼貪(ようこんろうどん) 荒々しく道理にそむき、また飽くことなく欲ばること。 「很」 ①もとる 「很忤 コンゴ」「很戻」 ②はなはだ 「很好」 ここでは① 「貪」 むさぼる

漢検一級勉強録 その149「瓶墜簪折」

瓶墜簪折(へいついしんせつ) 男女が離れて二度と会い得ないたとえ。 つるべの縄が切れて井戸の底に沈み、玉のかんざしが折れる。 「簪」シン・サン ①かんざし。 ②かざす。かんざしをさす。 ③はやい。すみやか。 ④あつめる。あつまる。

漢検一級勉強録 その148「巫雲蜀雨」

巫雲蜀雨(ふうんしょくう) 遠く離れ離れになっている夫婦がお互いを思い合っているたとえ。 巫山の雲と蜀の雨。 「巫」 みこ。神に仕える女性。かんなぎ。

漢検一級勉強録 その147「馮異大樹」

馮異大樹(ふういたいじゅ) おごりたかぶらない人のたとえ。 「馮異」 〔人名〕後漢の将軍。 「馮」 ①馬が速く走る ②よる。よりかかる。 ③たのむ。たよりとする。「馮依」 ④かちわたる。川を徒歩で渡る。「暴虎馮河」 ⑤いかる。いきどおる。

漢検一級勉強録 その146「跛鼈千里」

跛鼈千里(はべつもせんり) 努力をすれば能力の劣る者でも成功するたとえ。 「跛」 ①片足が不自由なこと。 ②かたよる。 「鼈」 ①すっぽん。 ②ワラビの別名。

漢検一級勉強録 その145「南橘北枳」

南橘北枳(なんきつほくき) 人も住む環境によって、よくも悪くもなること。 ≒墨子泣糸(ぼくしきゅうし) 江南の橘を江北に移植すると食べられない枳(からたち)に変わることから。 「枳」 ①(キ)からたち。ミカン科の落葉低木。「枳棘 キキョク」「荊枳 ケイキ」 ②(シ)…

漢検一級勉強録 その144「得魚忘筌」

得魚忘筌(とくぎょぼうせん) 目的を達すると、それまで役に立ったものを忘れてしまうこと。 「筌」 ふせご(伏籠)。うえ。川の中にしずめて、魚を捕る竹製の道具。

漢検一級勉強録 その143「桃傷李仆」

桃傷李仆(とうしょうりふ) 兄弟が互いに争い、反目することのたとえ。 「仆」 たおれる。「仆偃 フエン(たおれ伏す)」

漢検一級勉強録 その142「跌蕩放言」

跌蕩放言(てっとうほうげん) まわりの人を全く気にしないでしゃべり散らすこと。 「跌蕩」(跌宕) 細かい物事にこだわらず、のびのびしていること。また、雄大なさま。 「跌」 ①つまずく 「蹉跌 サテツ」 ②あやまつ 「跌誤」 ③度を越す 「跌蕩」 「蕩」 ここでは ほしいま…

漢検一級勉強録 その141「超軼絶塵」

超軼絶塵(ちょういつぜつじん) 非常に軽やかに速く走ること。 ≒奔逸絶塵 「超軼」 抜きん出ていること。 「軼」 ①すぎる。はなれる。それる。「奔軼」 ②すぐれる。まさる。「軼材」「軼倫」 ③人に知られない。「軼事」「軼書」 ④うせる。散る。 ⑤もれる。あふれる。 ここで…

漢検一級勉強録 その140「多銭善賈」

多銭善賈(たせんぜんこ) 資材や条件が整っていれば成功しやすいということ。 ≒多財善賈、長袖善舞 「多銭、善(よ)く賈(こ)す」とも。 「多銭」 元手、資本がたくさんあること。 「賈」≒估 ①かう。うる。あきなう。あきない。「賈衒(こげん)」 ②あたい。ねだん。 ここ…

漢検一級勉強録 その139「被髪佯狂」

被髪佯狂(ひはつようきょう) 髪を振り乱して狂人のまねをすること。 「佯狂」 発狂したふりをすること。また、その人。 陽狂 とも書く。 「佯」 ①いつわる。だます。みせかける。 「佯狂」「佯言」 ②さまよう。 「倡佯(しょうよう)」

漢検一級勉強録 その138「連璧賁臨」

連璧賁臨(れんぺきひりん) 2人の客が同時に来ること。 「連璧」 2つ対の玉⇒すぐれた2人の友 「賁臨」 客が訪れてくることの敬称。お越し。 ≒光臨 「賁」 ヒ・フン・ホン ①かざる。かざり。あや。 ②勢いよくはしる。≒奔 ③いさむ。また、つわもの。「虎賁(こほん)」

漢検一級勉強録 その137「薏苡明珠」

薏苡明珠(よくいめいしゅ) 無実の疑いをかけられること。 「薏苡」 はとむぎ。イネ科の一年草。実は白くて食用・薬用。 「明珠」 宝玉。 由来 中国、後漢の馬援が交趾(今のベトナム)に遠征し、薬用に薏苡を車に積んで持ち帰ったところ、都の人々は南方の珍しいも…

漢検一級勉強録 その136「抱関撃柝」

抱関撃柝(ほうかんげきたく) 低い役職の人のこと。 「抱関」 門番。 「関」ここでは かんぬき の意。 関 の旧字体は 關。 「撃柝」 夜警。 「柝」 ①さく。ひらく。 ②拍子木。き。

漢検一級勉強録 その135「浮雲翳日」

浮雲翳日(ふうんえいじつ) 悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ。 また、邪悪な家臣が君主の英明をおおい善政が行われないこと。 「浮雲日を翳(おお)う」ともいう。 「翳」 ①かざす ②かげ・くもり ③かすむ ここでは②

漢検一級勉強録 その134「筆力扛鼎」

筆力扛鼎(ひつりょくこうてい) 文章の筆力が非常に強いこと。 「筆力鼎(かなえ)を扛(あ)ぐ」ともいう。 「扛」 あげる。かつぐ。 「鼎」 かなえ(三本脚の食器)←重い物の代表。権力の象徴。

漢検一級勉強録 その133「南蛮鴃舌」

南蛮鴃舌(なんばんげきぜつ) うるさいだけで意味の分からない言葉。 「鴃舌」 もずの鳴き声。⇒意味が分からない外国の言葉。 「鴃」 もず 「蛮」の旧字体は「蠻」

漢検一級勉強録 その132「蠹居棊処」

蠹居棊処(ときょきしょ) いたるところに悪人がいること。 「蠹」 ①きくいむし(木の芯を食う害虫) ②しみ(衣魚・紙魚) 「蠹魚(しみ)」「蠹簡」 ③むしばむ。そこなう。 「蠹毒(とどく)」「蠹害(とがい)」 ここでは① 「棊処」 碁石が盤面に散らばる(ように悪人がいるたとえ)…

漢検一級勉強録 その131「黝堊丹漆」

黝堊丹漆(ゆうあくたんしつ) 建物が古いしきたりにかなって作られていること。 「黝」 あおぐろい、くろ、くろい、くろむ 薄暗い ここでは くろ 「堊」 ①しろつち。白色の土。しっくい。「白堊(はくあ)」 ②いろつち。土。 ③塗る。 ここでは② 「丹」 ここでは あか 「…

漢検一級勉強録 その130「牝牡驪黄」

牝牡驪黄(ひんぼりこう) 物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが大切である。 「牝」は めす、「牡」は おす。 「驪」 くろい、黒色の馬。 よって、「牝牡驪黄」でめすとおす、黒色と黄色を間違えること。

漢検一級勉強録 その129「麤枝大葉」

麤枝大葉(そしたいよう) 細かい規則にこだわらず、大らかに書いた文章。 「麤」 ソ ①あらい(粗) 「麤景」=粗品 「麤笨」「麤略」 ②おおきい ③ほぼ ④くろごめ 「麤糲(ソレイ)」

漢検一級勉強録 その128「簇酒斂衣」

簇酒斂衣(そうしゅれんい) 貧しい生活のたとえ。 「簇」 あつめる 「斂」 あつめる ≒簇酒歛衣(そうしゅかんい) 「歛」 物を乞う。

漢検一級勉強録 その127「鉤章棘句」

鉤章棘句(こうしょうきょくく) 非常に読みにくく難しい文章のこと。 「鉤章」 釣り針のようにひっかかりのある文章。 鉤≒鈎 つりばり。 「棘」 とげ。