釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

漢検一級勉強録 その217「琴瑟相和す」

琴瑟(きんしつ)相和す 夫婦が仲睦まじいたとえ。また、兄弟や友人の仲の良いことにもいう。 ≒比翼連理 「瑟」 ①おおごと。大型の琴。 ②しずかなさま。さびしいさま。 琴と瑟は、合奏すると音色がよく調和することから。 【出典】詩経

漢検一級勉強録 その216「襤褸」

襤褸(ぼろ)を着ても心は錦 たとえぼろぼろの衣服を着ていても心は錦のように美しい。外見よりも内面が大事だということ。 「襤褸」ぼろ ①使い古した布切れ。また、古くなって破れた衣服。 ②古くなって、いたんでいるもの。 ③欠点。短所。 ※①の意味のときは「ラ…

漢検一級勉強録 その215「槿花一日の栄」

槿花(きんか)一日の栄 人の世の栄華がはかないことのたとえ。ムクゲの花は朝咲いて夕暮れにはしぼむことから。 =槿花一朝・槿花一朝の夢 白居易の詩が出典。 「槿花」 ①ムクゲの花。 ②アサガオの花の古名。 ※朝咲いた花が夕方にはしぼむことから、はかないこと…

漢検一級勉強録 その214「旱魃」

千日の旱魃(かんばつ)に一日の洪水 千日も続く日照りと、たった一日ですべてを流してしまう洪水とは、同じくらいの被害をもたらすということ。水害の恐ろしさをいった言葉。 「旱魃/干魃」 長い期間雨が降らず、水がかれてしまうこと。ひでり。 ≒干天 「旱」 ①ひ…

漢検一級勉強録 その213「蒟蒻で石垣を築く」

蒟蒻(こんにゃく)で石垣を築く 実現不可能なことのたとえ。 ≒竿竹で星を打つ 「蒟蒻」 こんにゃく。 「蒟」 蒟蒻 に使われる字。 「蒻」 ①がまのめ。蒲の芽。 ②むしろ。ガマで編んだむしろ。 「蒻蓆 ジャクセキ」 ③蒟蒻 に使われる字。

漢検一級勉強録 その212「桎梏」

桎梏(しっこく) ①足かせと手かせ。 ②自由を妨げるもの。 ≒束縛、拘束、繫縛 「桎」 あしかせ。罪人の足にはめる刑具。 ⇔ 「梏」 ①てかせ。罪人の手にはめて自由を奪う刑具。 「梏械」 ②しばる。つなぐ。 ③みだす。 ≒攪

漢検一級勉強録 その211「老耄」

老耄(ろうもう) おいぼれること。年老いてほうけた人。おいぼれ。 ⇔少壮 「耄」 ①おいる。おいぼれる。ほうける。 「耄碌 モウロク」 ②としより。老人。 ここでは②

漢検一級勉強録 その210「驀進」

驀進(ばくしん) 非常な勢いで、まっしぐらに進むこと。 ≒邁往 「驀」 ①のる。ウマにのる。のりこえる。 「驀越」 ②まっしぐら。たちまち。にわかに。 「驀然」 「驀地(まっしぐら)」

漢検一級勉強録 その209「曩祖」

曩祖(のうそ) 先祖。祖先。 ⇔末裔(まつえい) 「曩」 ①さき。さきに。かつて。 ≒嚮 ②ひさしい。昔からの。

漢検一級勉強録 その208「壟断」

壟断(ろうだん) ①切り立った高い丘。 ②利益を独り占めにするたとえ。 ≒専有 【故事】 昔、中国で、商人が市場を高所から見渡して安い物を買い占め、それを高く売って利益を得た。(『孟子』) 「壟」 土を小高く盛った所。うね。また、おか。つか。 「壟畝 ロウホ」…

漢検一級勉強録 その207「劈頭」

劈頭(へきとう) 物事の始まり。まっさき。冒頭。 「劈」 さく。つんざく。 「劈開 ヘキカイ」

漢検一級勉強録 その206「獲麟」

獲麟(かくりん) ①絶筆。また、物語の終わり。 ②孔子の死。転じて、臨終。 【故事】 孔子が『春秋』を著したとき、「魯の哀公が西方に狩りをして麟を獲た」と書いて世を去った。 「麟」 中国の想像上の獣「きりん(麒麟)」のこと。聖人が世に現れるとき出現するとさ…

漢検一級勉強録 その205「哄笑」

哄笑(こうしょう) 大勢の人が大声で笑うこと。どよめき笑うこと。 ⇔慟哭(どうこく) 「哄」 どよめく。大声で笑う。どっと笑う。 「哄然 コウゼン」

漢検一級勉強録 その204「騁せる」

騁(は)せる ①ウマを走らせる。まっしぐらにウマを走らせる。 ②思いのままにする。ほしいままにする。 「騁」 ①はせる。ウマを走らせる。 「騁馳 テイチ」 ②思いをはせる。ほしいままにする。心ゆくまで述べる。 ≒逞 「騁懐」

漢検一級勉強録 その203「諱」

諱(いみな) ①亡くなった人の生前の名。 ②死者を尊んでおくる名。 ≒諡 ③身分の高い人の実名。 由来:「忌み名」の意から。 「諱」 ①いむ。いみきらう。避ける。はばかる。 「諱忌 キキ」「諱言」 ②いみな。 生存中のなまえを「名」といい、死んでからは「いみな(諱)」とい…

漢検一級勉強録 その202「遽しい」

遽(あわただ)しい ①驚いてあわてるようにばたばたして落ち着かない。せき立てられるようで、せわしないさま。 ②物事や周囲の動きが激しく変化するさま。 「遽」 ①にわか。すみやか。急に。 「遽然 キョゼン」 ②あわただしい。せまる。あわてる。 ③おそれる。おの…

漢検一級勉強録 その201「髻」

髻(もとどり・たぶさ) 髪の毛を集めて束ねた部分。 「髻」 ①もとどり。たぶさ。髪を頭上で束ねたもの。 ②みずら。両耳のあたりで輪のように束ねた、上代の成人男子の髪の結い方。

漢検一級勉強録 その200「莠言」

莠言(ゆうげん) もっともらしく見えるが、悪意のある言葉。まやかしの言葉。 「莠」 ①はぐさ。エノコログサなど水田に生える雑草。 ②悪いもののたとえ。 ③みにくい。 ここでは③

漢検一級勉強録 その199「簟」

簟(たかむしろ) 細く切った竹や籘を編んだ敷物の総称。夏に寝るときなどに布く竹のむしろ。竹のすのこ。 ※夏の季語。「竹席・竹莚」とも書く。 「簟」 たかむしろ。すのこ。 「枕簟 チンテン」

漢検一級勉強録 その198「鬣」

鬣(たてがみ) ライオンの雄やウマなどの、首筋に生えている長い毛。 「鬣」 たてがみ・リョウ たてがみ。

漢検一級勉強録 その197「諄諄」

諄諄(くどくど) ①話などをしつこく繰り返して言うさま。 ②思い切りの悪いさま。 「諄」 ①あつい。まこと。ねんごろ。ていねい。 ≒惇、醇 ②繰り返し教えさとす。 ③くどい。くどくど。 ちなみに「諄諄」を「ジュンジュン」と読めば別の意味になります。 諄諄(じゅん…

漢検一級勉強録 その196「鱧も一期海老も一期」

鱧(はも)も一期海老も一期 人の一生は、境遇や身分の差があっても、ほとんど同じであるというたとえ。 「鱧」 ①はも。ハモ科の海魚。(夏の季語) ②淡水魚の名。やつめうなぎ。

漢検一級勉強録 その195「柳絮の才」

柳絮(りゅうじょ)の才 非凡な才女。また、文才のある女性。才媛。 「柳絮」 ①ヤナギの種子が、わたのように飛び散ること。また、その種子。ヤナギのわた。(春の季語) ②降る雪のたとえ。 【故事】 中国、晋の謝安が降る雪を見て、甥と姪にこれを何にたとえるか…

漢検一級勉強録 その194「倉廩実ちて礼節を知る」

倉廩(そうりん)実ちて礼節を知る 人は生活が安定し、ゆとりができてはじめて礼儀や節度をわきまえるようになる。 =衣食足りて礼節を知る 出典は『管子』。 「倉廩」 穀物を入れておく、くら。米ぐら。 「倉」「廩」ともに くら の意味。

漢検一級勉強録 その193「呱呱」

呱呱(ここ) 乳飲み子の泣く声。 「呱」 なく。特に、赤ん坊の泣き声。

漢検一級勉強録 その192「法螺と喇叭は大きく吹け」

法螺(ほら)と喇叭(らっぱ)は大きく吹け どうせ大うそをつくのならば、できるだけ大きなうそをつくのがよいということ。 「喇叭」 ①金管楽器の総称。 ②大げさな話。ほら。 「喇」 ①おしゃべり。はやくち。 ②外国語の音訳に用いられる。 「喇嘛 ラマ」 ここでは① 「叭」…

漢検一級勉強録 その191「蜉蝣の一期」

蜉蝣(ふゆう)の一期 人生が、カゲロウの一生のように短くはかないこと。 「蜉蝣」 カゲロウ。「蜻蛉」とも書く。

漢検一級勉強録 その190「顰みに効う」

顰(ひそ)みに効(なら)う ①事の善悪も考えず、むやみに人まねをすること。 ②人の言行を見習い、同じようなことをするのを謙遜して言う言葉。 「効う」は「倣う」とも書く。 「顰」 ひそめる。顔をしかめる。ひそみ。 「顰蹙 ひんしゅく」 【故事】 中国、春秋時代、越…

漢検一級勉強録 その189「人の牛蒡で法事する」

人の牛蒡(ごぼう)で法事する 人の物を利用して自分の義理を果たすことのたとえ。 他人が持ってきた牛蒡を使って精進料理を作り、法事のもてなしをするという意味から。 「牛蒡」 野菜のゴボウ。 「蒡」 「牛蒡」に用いられる字。

漢検一級勉強録 その188「丱角」

丱角(かんかく) ①あげまき。児童の髪型の一つ。 ②子ども。児童。 「丱」 あげまき。子どもの髪型の一種。転じて、おさない。 「丱女」「丱童」