釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

漢検一級勉強録 その370 「霄漢」

霄漢(しょうかん) そら。天。おおぞら。高いそら。虚空。 ≒蒼穹・蒼空 「霄」 ①みぞれ。あられ。 ②そら。おおぞら。天。 ⇔壌 ここでは②

漢検一級勉強録 その369 「抔」

抔(など) 例を示す語。同じ種類の物があること。それに限らない気持ちを言外にこめる。 「抔」 ①すくう。てのひらですくう。 「抔飲 ホウイン」 ②など(等)。複数を示す語。 ここでは②

漢検一級勉強録 その368 「戛戛」

戛戛(かつかつ) 金石など硬い物の触れ合う音。 「戛」 ①ほこ。 ②うつ。たたく。 ③こすれあう。金属や石がふれあって鳴る。また、その音。

漢検一級勉強録 その367 「縉紳」

縉紳(しんしん) 官位・身分の高い人。転じて、紳士。 【参考】 礼装で笏(しゃく)を大帯にさしはさむ人の意。 「縉」 ①さしはさむ。礼装のとき、笏を大帯にはさむ。 ②高位高官の人。 ③うすあかい。また、赤色の絹。

漢検一級勉強録 その366 「玉蟾」

玉蟾(ぎょくせん) 月の異称。 月に蟾(ヒキガエル)がすむという中国の伝説から。 ≒「玉兔銀蟾」(ぎょくとぎんせん) 「蟾」 ①ひきがえる。 「蟾蜍 センジョ」 ②つき(月)。月にヒキガエルがすむという伝説による。 「蟾光」 ③みずさし。文具の一つ。

漢検一級勉強録 その365 「長嘯」

長嘯(ちょうしょう) 口をすぼめて声を長く伸ばすこと。また、声を長く引いて、詩歌をうたうこと。 「嘯」 [ショウ] ①うそぶく。とぼける。おおげさなことを言う。 ②声を長くひいて詩歌をうたう。 ③うなる。ほえる。 「虎嘯 コショウ」 [シツ] しかる。 ≒叱 …

漢検一級勉強録 その364 「皚皚」

皚皚(がいがい) 雪や霜などで、あたり一面が白く見えるさま。 「皚」 しろい。霜や雪などの白いさま。

漢検一級勉強録 その363 「妻孥」

妻孥(さいど) 妻と子ども。家族。 ≒妻子・妻児 「孥」 ①つまこ(妻子)。 「孥戮 ドリク」 ≒帑 ②こ(子)。 ③しもべ。 ≒奴

漢検一級勉強録 その362 「歔欷」

歔欷・噓唏(きょき) すすり泣くこと。むせび泣き。 「歔」≒「欷」 すすり泣く。

漢検一級勉強録 その361 「翹楚」

翹楚(ぎょうそ) 大勢のなかの、特に優秀な人材。 「翹」 ①あげる。つまだてる。 「翹首企足」 ②すぐれる。ぬきんでる。 「翹材」 ここでは②

漢検一級勉強録 その360 「広廈万間」

広廈万間(こうかばんげん) 広く大きな家。転じて、貧しい人を庇護すること。 「広廈千万間」の略。 「廈」 いえ(家)。 【旧字体】 広 → 廣 万 → 萬

漢検一級勉強録 その359「槁項黄馘」

槁項黄馘(こうこうこうかく) 貧乏などでやつれきった顔のたとえ。 「槁項」 やせ細った首すじ 「槁」 かれる 「項」 うなじ 「黄馘」 疲れ果てて黄色くなった顔 「馘」 みみきり、くびきり

漢検一級勉強録 その358「瓔珞」

瓔珞(ようらく) 宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。寺院内の天蓋の装飾にも用いる。 「瓔」 くびかざり。玉をつないだくびかざり。 「鈿瓔 でんえい」 「珞」 「瓔珞」に用いられる字。

漢検一級勉強録 その357「孶孶」

孶孶・孜孜(しし・じじ) 物事に熱心に励むさま。 「孶」 ①うむ。子を生む。 「孶育」 ②しげ(茂)る。 「孶衍 じえん」 「孶息 じそく」 ③つとめる。 ≒孜 ここでは③

漢検一級勉強録 その356「蔚然」

蔚然・鬱然(うつぜん) ①草木の生い茂るさま。 ≒鬱蒼 ②雲や光・物事などの多く盛んなこと。 「蔚」 ①おとこよもぎ。キク科の多年草。 ②草木のさかんにしげるさま。 ≒鬱 ここでは②

漢検一級勉強録 その355「憐憫」

憐憫・憐愍(れんびん) あわれむこと。かわいそうに思うこと。 「憐」 ①あわれむ。 「憐察」 ②いつくしむ。 「可憐」 ここでは① 「憫」 ≒閔・愍 あわれむ。うれえる。 「不憫」

漢検一級勉強録 その354「麋鹿」

麋鹿(びろく) ①大形のシカ(麋)とシカ(鹿)。 ②田舎びて野卑なこと。下品で卑しいたとえ。 「麋」 ①おおじか(大鹿)。なれしか(馴鹿)。 ②まゆ(眉)。 ③くだける。 「麋散」 ここでは①

漢検一級勉強録 その353「茲」

茲(ここ) ①話し手がいる場所。 ②話題としている場所・事柄。 ③現在を中心とした近い時間。 「茲」 ①ここ。これ。この。ここに。 ≒斯・此 ②しげる。草が生い茂る。 ③ます。ふえる。ますます。 ④とし。 「今茲 こんじ」

漢検一級勉強録 その352「逕庭」

逕庭・径庭(けいてい) 大きなへだたり。差異。 「逕」 ①みち。こみち。 「逕路」 「山逕」 ②まっすぐ。ただちに。 「逕進」 ここでは① 【参考】 「逕」は狭い道、「庭」は広場の意で、そのちがいから。

漢検一級勉強録 その351「慥か」

慥(たし)か おそらく。たぶん。まちがいなく。 「慥」 ①たしか。たしかに。 ②あわただしい。

漢検一級勉強録 その350「黎元」

黎元(れいげん) 人民。庶民。万民。 ≒黎民・黎庶・黎首 「黎」 ①くろ(黒)。 ②(①から転じて?)もろもろ。おおい。 ③ころ。ころあい。 ここでは② 「元」 ここでは 首 の意。 【参考】 「黎」は黒、「元」は首の意で、無冠の人を指す。

漢検一級勉強録 その349「操觚」

操觚(そうこ) 詩文を作ること。文筆を仕事とすること。 「操」 ここでは とる、にぎる の意。 「觚」 ①さかずき。 ②かど。四角。方形。 「觚稜 コロウ・コリョウ」 ③ふだ。 「觚牘 コトク」 ここでは③ 中国古代に文字を書きつけた四角い木札 の意。

漢検一級勉強録 その348「懌ぶ」

懌(よろこ)ぶ かたくなな心がほどけて気持ちがやわらぐ。 「懌」 よろこぶ。よろこばせる。たのしむ。 「欣懌 キンエキ」

漢検一級勉強録 その347 「霎時」

霎時(しょうじ) ほんの少しの間。しばし。 ≒暫時 「霎」 ①こさめ。小雨。また、通り雨。 「霎雨」 ②しばし。またたくま。

漢検一級勉強録 その346「擡げる」

擡(もた・もちあ)げる もち上げる。 「擡」 もたげる。もちあげる。 「擡頭 タイトウ」

刷り込みTシャツにかこつけて

今週のお題「お気に入りのTシャツ」 刷り込みTシャツ。 テレビアニメ「私に天使が舞い降りた!」(通称「わたてん」)のキャラTである。 今週のお題は「お気に入りのTシャツ」とのことだが、今回はこれにかこつけて、「わたてん」を語りたい。 なお、ここからは私の個…

漢検一級勉強録 その345「遉に」

遉(さすが) ①予想や評判どおり。やはり。 ②そうはいうものの、やはり。 ③いくら・・・でも、やはり。あれほどの。 「遉」 ①うかがう。さぐる。 ≒偵 ②さすが。さすがに。

漢検一級勉強録 その344「爰に」

爰(ここ)に ①この場合に。この時に。 ②話題転換を示す。さて。それで。 「爰」 ①ここに。ここにおいて。 「爰許 ここもと」 ②かえる。とりかえる。 「爰書」 ≒換 ③ゆるい。ゆるやか。 「爰爰」

漢検一級勉強録 その343「騏驥の跼躅は駑馬の安歩に如かず」

騏驥(きき)の跼躅(きょくちょく)は駑馬(どば)の安歩に如かず 名馬でもためらいながら走れば、ゆっくり歩くなみのウマに及ばないということ。 「跼」 かがむ。せぐくまる。 「跼天蹐地」 「躅」 ふむ。あしぶみする。たたずむ。

漢検一級勉強録 その342「甎全」

甎全(せんぜん) 世に尽くすこともなく、いたずらに生き長らえること。 ≒瓦全 「甎」 かわら。しきがわら。