釜中の魚と轍鮒の急

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漢検一級勉強録 その162「吮疽の仁」

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吮疽の仁(せんそのじん)

大将が部下の兵士を手厚くいたわること。

 

 

「吮」

①すう。すいとる。

②なめる。

ここでは①

 

「疽」

かさ。悪性のはれもの。

 

「吮疽」は、疽という悪性の腫れ物のうみを吸い出す意。

 

 

故事

中国、戦国時代、楚の呉起は、いつも部下と同じ衣服・食事で行軍でもウマに乗らず、兵と苦労を共にした。疽を病んで苦しむ兵を救うため、彼はそのうみを吸い出してやったという故事から。

出典は『史記』。

 

 

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