2020-02-05 漢検一級勉強録 その162「吮疽の仁」 勉強録 吮疽の仁(せんそのじん) 大将が部下の兵士を手厚くいたわること。 「吮」 ①すう。すいとる。 ②なめる。 ここでは① 「疽」 かさ。悪性のはれもの。 「吮疽」は、疽という悪性の腫れ物のうみを吸い出す意。 故事 中国、戦国時代、楚の呉起は、いつも部下と同じ衣服・食事で行軍でもウマに乗らず、兵と苦労を共にした。疽を病んで苦しむ兵を救うため、彼はそのうみを吸い出してやったという故事から。 出典は『史記』。