殷鑑不遠(いんかんふえん)
失敗を戒める例は近くにあるたとえ。
≒商鑑不遠
「殷鑑遠からず」ともいう。
「殷」は、ここでは古代中国の王朝名。
「鑑」は かがみ、手本。
殷が鑑とすべき手本は、まさにすぐ前の王朝夏(か)の暴政であったことから。
出典は『詩経』。
「殷」 イン・アン
①さかん。おおい。ゆたかに富む。にぎやか。
②ねんごろ。深い。
③なりひびく。
④中国王朝の名。
⑤あかい。赤黒い色。
⑤の意味のときは、「朱殷(しゅあん)」「殷紅(あんこう)」など音読みが「アン」。