釜中の魚と轍鮒の急

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漢検一級勉強録 その107「殷鑑不遠」

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殷鑑不遠(いんかんふえん)

失敗を戒める例は近くにあるたとえ。

≒商鑑不遠

 

「殷鑑遠からず」ともいう。

 

「殷」は、ここでは古代中国の王朝名。

「鑑」は かがみ、手本。

 

殷が鑑とすべき手本は、まさにすぐ前の王朝夏(か)の暴政であったことから。

出典は『詩経』。

 

 

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「殷」 イン・アン

①さかん。おおい。ゆたかに富む。にぎやか。

②ねんごろ。深い。

③なりひびく。

④中国王朝の名。

⑤あかい。赤黒い色。

 

⑤の意味のときは、「朱殷(しゅあん)」「殷紅(あんこう)」など音読みが「アン」。