釜中の魚と轍鮒の急

漢字多めの雑記ブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

漢検一級勉強録 その379 「広袤」

広袤(こうぼう) 土地の広さ。面積。 「広」は東西、「袤」は南北の広がりの意。 「袤」 ①衣の帯から上の部分。 ②ながさ。南北の長さ。 ⇔広 ③ひろがり。 ここでは②

漢検一級勉強録 その378 「酩酊」

酩酊(めいてい) 酒を飲んでひどく酔うこと。 ≒大酔・泥酔 「酩」≒「酊」 よう。酒に酔う。

漢検一級勉強録 その377 「蝟集」

蝟集(いしゅう) ハリネズミの毛のように、多くの物が一か所にあつまること。 ≒雲集・密集 ⇔瀰散(びさん) 「蝟」 ①はりねずみ。ハリネズミ科の哺乳動物。 「蝟縮 イシュク」 ②むらがる。 ①②≒彙 ここでは②

漢検一級勉強録 その376 「曩日」

曩日(のうじつ) さきの日。さきごろ。以前。 ≒曩時・曩昔 「曩」 ①さき。さきに。かつて。 「曩祖 ノウソ」 ≒嚮 ②ひさ(久)しい。昔からの。

漢検一級勉強録 その375 「沐猴にして冠す」

沐猴(もっこう)にして冠(かん)す 服装などがりっぱでも、実質は野卑で粗暴な人のたとえ。 「沐猴」はサルのこと。 サルがりっぱな冠をかぶる意から。 「沐」 ①あらう。髪をあらう。 「沐浴」 ②うるおう。めぐみをうける。 「沐恩」 ※髪をあらう「沐」に対して、体をあ…

漢検一級勉強録 その374 「嗜眠」

嗜眠(しみん) 高熱や高度の衰弱などで病的な睡眠状態にあること。強い刺激を与えないと目覚めない。 「嗜」 ①たしなむ。 「嗜好」 「嗜欲」 ②むさぼる。 ③たしなみ。素養。 ここでは② ここからちょっとした報告をば 本日公務員の採用試験に合格し、来年春からの就…

漢検一級勉強録 その373 「篝火狐鳴」

篝火狐鳴(こうかこめい) かがり火と狐の鳴き声。衆を惑わすことをいう。 「篝火」 かがり火。夜間の警備や漁猟に照明としてたく火。

漢検一級勉強録 その372 「夾む」

夾(はさ・さしはさ)む ①物を間に入れる。 ②両側から押さえる。 「夾」 ①はさむ。さしはさむ。 「夾撃 キョウゲキ」 ≒挟 ②はさまる。まじる。 「夾雑 キョウザツ」 ③たすける。 「夾輔 キョウホ」

漢検一級勉強録 その371 「驟雨」

驟雨(しゅうう) 突然降り出してすぐにやんでしまう雨。雷が鳴り、雷雨となるものが多い。夕立やにわか雨。 夏の季語 「驟」 ①はしる。ウマが速く走る。 「驟馳 シュウチ」 ②はやい。すみやか。 ③にわか。とつぜん。 ④しばしば。たびたび。 ここでは③

漢検一級勉強録 その370 「霄漢」

霄漢(しょうかん) そら。天。おおぞら。高いそら。虚空。 ≒蒼穹・蒼空 「霄」 ①みぞれ。あられ。 ②そら。おおぞら。天。 ⇔壌 ここでは②

漢検一級勉強録 その369 「抔」

抔(など) 例を示す語。同じ種類の物があること。それに限らない気持ちを言外にこめる。 「抔」 ①すくう。てのひらですくう。 「抔飲 ホウイン」 ②など(等)。複数を示す語。 ここでは②

漢検一級勉強録 その368 「戛戛」

戛戛(かつかつ) 金石など硬い物の触れ合う音。 「戛」 ①ほこ。 ②うつ。たたく。 ③こすれあう。金属や石がふれあって鳴る。また、その音。

漢検一級勉強録 その367 「縉紳」

縉紳(しんしん) 官位・身分の高い人。転じて、紳士。 【参考】 礼装で笏(しゃく)を大帯にさしはさむ人の意。 「縉」 ①さしはさむ。礼装のとき、笏を大帯にはさむ。 ②高位高官の人。 ③うすあかい。また、赤色の絹。

漢検一級勉強録 その366 「玉蟾」

玉蟾(ぎょくせん) 月の異称。 月に蟾(ヒキガエル)がすむという中国の伝説から。 ≒「玉兔銀蟾」(ぎょくとぎんせん) 「蟾」 ①ひきがえる。 「蟾蜍 センジョ」 ②つき(月)。月にヒキガエルがすむという伝説による。 「蟾光」 ③みずさし。文具の一つ。

漢検一級勉強録 その365 「長嘯」

長嘯(ちょうしょう) 口をすぼめて声を長く伸ばすこと。また、声を長く引いて、詩歌をうたうこと。 「嘯」 [ショウ] ①うそぶく。とぼける。おおげさなことを言う。 ②声を長くひいて詩歌をうたう。 ③うなる。ほえる。 「虎嘯 コショウ」 [シツ] しかる。 ≒叱 …

漢検一級勉強録 その364 「皚皚」

皚皚(がいがい) 雪や霜などで、あたり一面が白く見えるさま。 「皚」 しろい。霜や雪などの白いさま。

漢検一級勉強録 その363 「妻孥」

妻孥(さいど) 妻と子ども。家族。 ≒妻子・妻児 「孥」 ①つまこ(妻子)。 「孥戮 ドリク」 ≒帑 ②こ(子)。 ③しもべ。 ≒奴

漢検一級勉強録 その362 「歔欷」

歔欷・噓唏(きょき) すすり泣くこと。むせび泣き。 「歔」≒「欷」 すすり泣く。

漢検一級勉強録 その361 「翹楚」

翹楚(ぎょうそ) 大勢のなかの、特に優秀な人材。 「翹」 ①あげる。つまだてる。 「翹首企足」 ②すぐれる。ぬきんでる。 「翹材」 ここでは②

漢検一級勉強録 その360 「広廈万間」

広廈万間(こうかばんげん) 広く大きな家。転じて、貧しい人を庇護すること。 「広廈千万間」の略。 「廈」 いえ(家)。 【旧字体】 広 → 廣 万 → 萬

漢検一級勉強録 その359「槁項黄馘」

槁項黄馘(こうこうこうかく) 貧乏などでやつれきった顔のたとえ。 「槁項」 やせ細った首すじ 「槁」 かれる 「項」 うなじ 「黄馘」 疲れ果てて黄色くなった顔 「馘」 みみきり、くびきり

漢検一級勉強録 その358「瓔珞」

瓔珞(ようらく) 宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。寺院内の天蓋の装飾にも用いる。 「瓔」 くびかざり。玉をつないだくびかざり。 「鈿瓔 でんえい」 「珞」 「瓔珞」に用いられる字。

漢検一級勉強録 その357「孶孶」

孶孶・孜孜(しし・じじ) 物事に熱心に励むさま。 「孶」 ①うむ。子を生む。 「孶育」 ②しげ(茂)る。 「孶衍 じえん」 「孶息 じそく」 ③つとめる。 ≒孜 ここでは③

漢検一級勉強録 その356「蔚然」

蔚然・鬱然(うつぜん) ①草木の生い茂るさま。 ≒鬱蒼 ②雲や光・物事などの多く盛んなこと。 「蔚」 ①おとこよもぎ。キク科の多年草。 ②草木のさかんにしげるさま。 ≒鬱 ここでは②

漢検一級勉強録 その355「憐憫」

憐憫・憐愍(れんびん) あわれむこと。かわいそうに思うこと。 「憐」 ①あわれむ。 「憐察」 ②いつくしむ。 「可憐」 ここでは① 「憫」 ≒閔・愍 あわれむ。うれえる。 「不憫」

漢検一級勉強録 その354「麋鹿」

麋鹿(びろく) ①大形のシカ(麋)とシカ(鹿)。 ②田舎びて野卑なこと。下品で卑しいたとえ。 「麋」 ①おおじか(大鹿)。なれしか(馴鹿)。 ②まゆ(眉)。 ③くだける。 「麋散」 ここでは①

漢検一級勉強録 その353「茲」

茲(ここ) ①話し手がいる場所。 ②話題としている場所・事柄。 ③現在を中心とした近い時間。 「茲」 ①ここ。これ。この。ここに。 ≒斯・此 ②しげる。草が生い茂る。 ③ます。ふえる。ますます。 ④とし。 「今茲 こんじ」

漢検一級勉強録 その352「逕庭」

逕庭・径庭(けいてい) 大きなへだたり。差異。 「逕」 ①みち。こみち。 「逕路」 「山逕」 ②まっすぐ。ただちに。 「逕進」 ここでは① 【参考】 「逕」は狭い道、「庭」は広場の意で、そのちがいから。

漢検一級勉強録 その351「慥か」

慥(たし)か おそらく。たぶん。まちがいなく。 「慥」 ①たしか。たしかに。 ②あわただしい。

漢検一級勉強録 その350「黎元」

黎元(れいげん) 人民。庶民。万民。 ≒黎民・黎庶・黎首 「黎」 ①くろ(黒)。 ②(①から転じて?)もろもろ。おおい。 ③ころ。ころあい。 ここでは② 「元」 ここでは 首 の意。 【参考】 「黎」は黒、「元」は首の意で、無冠の人を指す。