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漢検一級勉強録 その25「纐纈」

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纐纈(こうけち)

奈良時代に行われた絞り染めの名で、布を縫いしばって染料にひたす染色技法。

インドから中国を経て日本に伝来した。

 

染色技法には幾つか種類があり、纐纈については「絞り染め」というのがポイントのようです。

「纐纈」をそれぞれ頁部を除いてみると、「絞」

「結」。こうして考えれば難しくありません。

 

 

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「纐」 しぼる。しぼりぞめ。

国字であり、用いられる熟語は「纐纈」のみ。

 

「纈」①しぼり。しぼりぞめ。 ②目がかすむ。

「纈草(かのこそう)」 (オミナエシ科の多年草)という当て字での使われ方があります。

 

 

参考文献

漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)