鶍の嘴(いすかのはし)
物事がくいちがって、思いどおりにならないたとえ。
用例
「鶍の嘴の食い違い」
「する事なす事鶍の嘴」
鶍(いすか)はアトリ科の鳥。
嘴(くちばし)が上下湾曲していてぴったり合わないことから、「鶍の嘴」という表現が生まれたとのこと。
確かに嘴が食い違っていますね。
イスカは国字で「鶍」と書きますが、当て字でも「交喙」と書き表されます。
嘴が食い違っているそのままのイメージで漢字が当てられています。
「喙」も「嘴」も くちばし の意です。
参考文献
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)