釜中の魚と轍鮒の急

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漢検一級勉強録 その68「閻浮檀金」

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閻浮檀金(えんぶだごん)

〔仏〕良質の金のたとえ。

 

閻浮提(えんぶだい)にある大樹の閻浮樹(えんぶじゅ)の下にあるという金塊。

また、閻浮樹の林を流れる川底にあるという砂金のこと。

その黄金は赤黄色で紫色を帯び、金の貴重なものとされる。

 

閻浮提(えんぶだい)

①〔仏〕須弥山の南方海上にあるという大陸の名。諸仏が出現するとされた。

②この世。現世。もとはインドを指したが、のちに人間の住む世界を指す。

本記事の解説においては①の意味で使われます。

 

閻浮樹(えんぶじゅ)

空想上の大木。インドに多く産する蒲桃(ふともも)。

 

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「閻」

①村里の門。

②つややか。みめうるわしい。 ≒艶

梵語の音訳に用いられる。 「閻魔」

 

「檀」

ここでは「那檀」の略で、川を意味する。