靉靆(あいたい)
①雲がたなびいているさま。
②雲が空をおおって暗いさま。
③暗く陰気なさま。
これまた音符と意符がわかり易い。
どちらも「雲」部が意符、旁が音符です。
ちなみにどちらの漢字も部首は雨冠でした。
「靉」「靆」ともに雲のたなびくさまを意味する漢字で、訓読みはありません。
とにかく文字通り雲が重なっている空模様を思い浮かべるとよいでしょう。
「靉」はほかに「靉靉(あいあい)」という熟語もあります。意味は①雲がさかんにたなびくさま ②樹木が盛んに茂って、色濃く暗いさま。
「靆」の熟語は「靉靆」のみ掲載。
参考文献
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)