釜中の魚と轍鮒の急

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漢検一級勉強録 その12「不埒千万」

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不埒千万(ふらちせんばん)

法や道理に従わないこと。

または、非常に無礼なこと。

 

埒が明かない、でよく使われる「埒」ですが、意外にもその字義は知らずに使っていました。

 

「埒」 ①しきり。かこい。 ②一定の範囲。けじめ。

 

訓読みでは「かこ(い)」と読まれます。

 

この漢字でいう「かこい」というのは、もっと言えば乗馬する場所の囲いを指すとのこと。

それが一般化され、抽象的に囲いや一定の範囲のことを言うようになったようです。

 

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「不埒」は埒から外れる、つまり法や道理から外れること。

「千万」は普通の程度を甚だしく超えていることを言い表す言葉です。

 

参考

漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)

『四字熟語辞典オンライン』> 「不埒千万」

https://yoji.jitenon.jp/yojii/4085.html