不埒千万(ふらちせんばん)
法や道理に従わないこと。
または、非常に無礼なこと。
埒が明かない、でよく使われる「埒」ですが、意外にもその字義は知らずに使っていました。
「埒」 ①しきり。かこい。 ②一定の範囲。けじめ。
訓読みでは「かこ(い)」と読まれます。
この漢字でいう「かこい」というのは、もっと言えば乗馬する場所の囲いを指すとのこと。
それが一般化され、抽象的に囲いや一定の範囲のことを言うようになったようです。
「不埒」は埒から外れる、つまり法や道理から外れること。
「千万」は普通の程度を甚だしく超えていることを言い表す言葉です。
参考
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)
『四字熟語辞典オンライン』> 「不埒千万」