釜中の魚と轍鮒の急

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漢検一級勉強録 その23「弖爾乎波」

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弖爾乎波/天爾遠波(てにをは)

①漢文を訓読するとき補読する文字。助詞・助動詞・用言の活用語尾などの総称。

特に、明治以降は助詞の称。てには。

②言葉の使い方。話のつじつま。

 

「弖爾乎波が合わない」のように、②の意味で使われることが多い語です。

 

元々の意味は①です。

漢文訓読に用いるヲトコ点で、漢字の四隅にある点を左下から時計回りに読むと「て」「に」「を」「は」となることが由来だそうです。

ヲトコ点についてはここでは割愛。

 

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「弖」は、助詞「て」の当て字。国字です。

 

4画目の横棒を手のひらを真横から見たようすに見立てて、手(て)に弓が乗っているのをイメージして覚えました。

 

参考文献

漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)