鍾馗(しょうき)
中国で、魔を除くという神。
日本ではその像を端午の節句に飾る。
『事物紀原』より
唐代の皇帝・玄宗の夢の中に終南山の進士・鍾馗と名乗る者が現れ、疫鬼を祓い、玄宗の病気を癒やした
という故事から、鍾馗は厄除けの神とされているそうです。
思ったよりも怖そうだった。
なお、それぞれの字の右下にある数字は『漢検 漢字辞典[第二版]』における見出しのページです。
鍾は準1級でも出てきますね。
「鍾愛」(特別にかわいがること)や「鍾乳洞」(石灰岩が雨水や地下水にとかされてできた洞穴)の「鍾」です。
①あつめる ②つりがね ③さかずき
といった意味を持ちます。
馗には みち(九方に通じる道) という意味のみ。
記載されている熟語も、下つきの「鍾馗」だけでした。
九 + 道 で馗。このように覚えておこうと思います。
元々は固有名詞(人名?)ということから、それぞれの字の意味は熟語の意味と無関係ではありますが、参考までに。
参考文献
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)