橄欖(かんらん)
①カンラン科の常緑高木。中国南部原産。花は黄白色、実は楕円形で蜜づけや塩づけにして食べる。ウオノホネヌキ。
②オリーブの誤訳。
別名のウオノホネヌキというのは
未熟な果実の果汁を飲むと喉に刺さった魚の骨が取れることからそう呼ばれるようです。
橄欖とオリーブは、見た目から使われ方までよく似ていますが、分類上は全くの別物。
混同されることが多いことから、オリーブの誤訳として定着してしまったのですね。
なお、『分野別 精選演習』では
「オリーブ色はカンラン色ともいう。」
という文脈で書き取り問題として出題されています。
この場合、「植物名」ではなく「色名」の話なので間違ってはいないんだろうな、この文は。多分。
「橄」「欖」ともに熟語での使われ方は「橄欖」のみの記載。
参考文献
『漢検漢字辞典[第二版]』(日本漢字能力検定協会)
『漢検1級 分野別 精選演習』(日本漢字能力検定協会)